上院、CSAM報告の不備を巡り大手テック企業を調査
上院司法委員会のチャック・グラスリー委員長が、児童性的虐待コンテンツ(CSAM)の検出に特化したサイバー通報窓口への情報提供が不十分であるとして、8つの大手テック企業を対象とした議会調査を開始しました。この調査は、企業がCSAMおよび生成AI関連データの報告において不備があるとする、児童行方不明・性的搾取防止センター(NCMEC)からの報告を受けて行われました。
## 上院、テック企業のCSAM報告を調査
上院司法委員会の委員長である**チャック・グラスリー**(共和党・アイオワ州選出)は、児童性的虐待コンテンツ(CSAM)に関連する報告の取り扱いについて、8つの大手テック企業に説明を求めています。この調査は、サイバー通報窓口(CyberTipline)にこれらの企業から提出されたデータの質と完全性に関して、**NCMEC**が提起した懸念から生じました。
### 不十分な報告の告発
グラスリー議員事務所からのプレスリリースによると、**Meta**、**Amazon AI Services**、**TikTok**、**Snapchat**、**Discord**、**X.AI**、**Grindr**、**Roblox**は、2025年にNCMECに1700万件以上のオンライン児童搾取の疑いに関する報告を提出しました。しかし、NCMECは、これらの報告には位置情報や加害者の詳細といった重要な情報が欠けていることが多く、法執行機関の捜査を妨げていると主張しています。
NCMECはまた、テック企業がAIトレーニングに使用されたCSAMデータの共有を怠り、「子供を標的としたサディスティックなオンライン搾取」の事例を報告しなかったとも主張しています。
### NCMECの懸念
NCMECは、オンライン児童搾取との闘いにおいてこれらの企業が果たす極めて重要な役割を強調し、2025年にサイバー通報窓口を通じて受け取った報告の81%が、これら8社から寄せられたものであると指摘しています。
「NCMECは、ほぼ30年間にわたり、[プラットフォーム]に児童性的搾取を検出し、報告し、削除するよう説得し、サイバー通報窓口への報告の質と内容を改善するよう努めることで、オンライン児童性的搾取と戦うために精力的に取り組んできました」とNCMECは述べています。
同組織はさらに、多くの企業が「サイバー通報窓口に提出する報告件数を定期的に誇示するが、数百万件もの報告に基本的な情報が欠けていることを開示しない」と主張しており、子供たちは保護されず、法執行機関の資源を圧迫していると指摘しています。
### プラットフォーム別の具体的な懸念
プレスリリースでは、各プラットフォームの報告に関する具体的な問題点が強調されています。
* **Meta**: 約1100万件の報告を提出したものの、多くは「一貫性と品質」の問題を抱えており、法執行機関による有用性を制限していました。
* **Amazon AI Services**: 110万件以上の通報を提出したにもかかわらず、位置情報や加害者の情報が欠けていたため、どれも実行可能なものではありませんでした。
* **TikTok**: 児童搾取に関連しないインシデントを一貫して報告しており、「他の優先度の高い項目に取り組んでおり、この報告問題の修正時期を約束することはできない」と述べていました。
### 各社の対応
いくつかの企業は、この調査に対して声明を発表しました。
* **Roblox**: グラスリー議員からの書簡をレビューしており、建設的な対話にコミットしていると述べました。
* **Meta**: 子供たちの保護に精力的に取り組んでおり、継続的な改善にコミットしていると主張しました。
* **Discord**: NCMECとの長年にわたる協力関係を強調しました。
* **Snap**: 報告プロセスを強化し、データ品質を向上させるための措置を講じたと主張しました。
* **Grindr**: CSAMの監視と報告に関する保護措置とポリシーを詳細に説明する機会を歓迎しました。
関係する他の企業は、コメントの要請にまだ応じていません。

